静かな山あいにひっそりとたたずむ禅寺――。
心を落ち着けたいとき、そんな場所を訪ねてみたくなりませんか?
富山県高岡市にある「國泰寺(こくたいじ)」は、臨済宗國泰寺派の大本山であり、虚無僧(こむそう)の修行寺として知られる名刹です。
ここでは、枯山水の庭を眺めながらの参禅体験もでき、まるで時間が止まったような静寂の世界に身を置くことができます。

【虚無僧の禅寺】禅の息づく場所―富山県高岡市
國泰寺があるのは、富山県高岡市太田の山あい。
市街地から車で30分ほどの距離にありながら、まるで別世界に来たかのような静けさが広がっています。
三門(山門)をくぐると、聞こえてくるのは鳥の声と風の音だけ。
忙しい日常から離れ、心をリセットしたい人にとって、まさに“心のオアシス”のような場所です。
境内には凛とした空気が漂い、整然とした伽藍配置や苔むした庭が、禅の精神を今に伝えています。
地元の方だけでなく、全国から座禅体験に訪れる人も多く、特に早朝の坐禅会は人気です。

【虚無僧の禅寺】重要文化財の建造物―「摩頂山 國泰寺(こくたいじ)」
正式名称は「摩頂山 國泰寺(こくたいじ)」。
今から約600年以上前の室町時代に開かれた古刹で、臨済宗の流れをくむ禅寺として知られています。
境内には、国の重要文化財に指定された建造物がいくつもあります。
特に「仏殿」「法堂」「庫裏」は、江戸時代初期の禅宗建築の様式を今に残しており、その厳かな雰囲気は圧巻です。

また、庭園の枯山水は見事で、白砂に描かれた波紋と石の配置が見事に調和しています。
無駄のない美しさの中に、禅の精神である「静寂と無心」が感じられる空間です。 (個人的には、この庭を前に座っていると、不思議と時間の流れがゆっくりになる気がします。)


【虚無僧の禅寺】「國泰寺」で虚無僧が生まれた歴史
國泰寺といえば「虚無僧」。
頭に深編笠をかぶり、尺八を吹きながら諸国を行脚する僧侶の姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

実は、虚無僧の修行の中心となったのが、この國泰寺なのです。
江戸時代、ここで修行した僧たちは、「普化宗(ふけしゅう)」という尺八を通じた禅の修行法を学びました。
笛を吹くこと自体が「禅の行」とされ、音によって心を鎮め、無の境地に至るとされていたのです。
今でも、法要の際には尺八の音が境内に響き渡ることがあり、その音色はどこか懐かしく、心の奥に染み入るようです。
(私は初めてその音を聞いたとき、まるで山そのものが息をしているように感じました。)
「臨済宗國泰寺派」國泰寺のアクセス&詳細情報
- 所在地:富山県高岡市太田184
- 宗派:臨済宗國泰寺派 大本山
- 拝観時間:9:00~16:00
- 拝観料:志納(境内自由)
- アクセス:あいの風とやま鉄道「高岡駅」から車で約30分
能越自動車道「高岡IC」から約20分 - 駐車場あり(無料)
※坐禅体験は事前予約が必要です。
公式サイトからの申し込みや電話連絡で受付可能です。
|関連サイト
臨済宗國泰寺派大本山國泰寺:https://www.kokutaiji.jp/
【虚無僧の禅寺】門前に竹の子料理店が並ぶ
國泰寺の門前には、地元の名物「竹の子料理」を楽しめる食事処が並んでいます。
この地域は春になると山菜が豊富に採れる場所としても知られており、特に筍(たけのこ)は絶品。

「國泰寺に来たら、必ず竹の子ご飯を食べて帰る」という参拝者も多いそうです。
私も実際に食べてみましたが、ほんのり甘くて柔らかく、山の恵みを感じる味でした。
参禅のあとの食事としては、これ以上ないご褒美かもしれませんね。
まとめ|【虚無僧の禅寺】枯山水の庭を眺めながら参禅体験!臨済宗國泰寺派の大本山
國泰寺は、単なる観光寺院ではなく、「心と向き合う時間」を与えてくれる特別な場所です。
枯山水の庭を眺めながら深呼吸をしてみると、日々の悩みが少しだけ小さく感じられます。
歴史的価値のある建造物や、虚無僧の文化、そして竹の子料理など、見どころもたっぷり。
ぜひ一度、静寂の中で自分と向き合うひとときを過ごしてみてください。
(帰り道、風に揺れる竹林の音が、まるで「またおいで」と語りかけているようでした。)


